ニューノーマルのカギは“健康”! Withコロナ時代の健康意識と富裕層顧客の獲得方法
2020年1月15日に日本国内で最初の感染者が確認されてから、わずか数ヶ月で全国へ広がった新型コロナウイルス感染症(以下、コロナ)。コロナの感染拡大に伴い、ニューノーマルと呼ばれる新しい生活様式が主流となり、感染拡大を防止するための自粛による消費の落ち込みが見られました。
また、人々の身体活動が減少しやすい現在、健康に対する興味・関心を持つ方が増えています。そのなかでも、もともと健康に関する意識が高いといわれるのが富裕層・シニア層です。
このニューノーマルの時代、富裕層・シニア層の消費性向を把握したうえで、健康維持や向上に役立つ商品・サービスを的確に提供してビジネスチャンスにつなげる企業もあります。
本記事では、Withコロナ時代における人々の健康意識、富裕層・シニア層の顧客を獲得するのに適したイベント会場やイベント例、百貨店でイベントを行うメリットについて解説します。
目次[非表示]
- 1.健康意識の高さと比例する収入・年齢
- 2.健康意識の高い富裕層・シニア層向けのイベント会場
- 2.1.百貨店のイベント会場
- 2.2.スポーツジム・フィットネスクラブのイベント会場
- 2.3.オンライン
- 3.健康意識の高い富裕層・シニア層向けのイベント例
- 3.1.①セミナーや健康チェックイベント
- 3.2.②健康商品のお試し会や販売イベント
- 4.百貨店でイベントを開催するメリット
- 4.1.①認知度拡大・ブランディング
- 4.2.②富裕層・シニア層との接点
- 5.まとめ
健康意識の高さと比例する収入・年齢
富裕層・シニア層の健康意識が高いことから、収入・年齢と健康意識の高さは比例していると考えられます。また、今後も富裕層市場とシニア層市場の成長が見込まれているため、適切な施策を用いてアプローチすることが重要といえます。
画像引用元:内閣府『令和3年版高齢社会白書』
内閣府の『令和3年版高齢社会白書』によると、世帯主の年齢が60歳以上の17.3%が4,000万円以上の貯蓄があり、金銭的に余裕があることが分かります。
また、冒頭でも述べたように、コロナの影響で健康への意識が高まっている人は少なくありません。内閣府『第4回 新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査』によれば、コロナの感染が拡大する前に比べて健康に関する不安を感じている人は増加しており、年齢が上がるほどその傾向は強くなっています。
画像引用元:経済産業省『高齢化社会における健康ビジネス ポテンシャル調査(抜粋) 』
さらに、40~70代の男女を対象にした経済産業省『高齢化社会における健康ビジネス ポテンシャル調査(抜粋) 』によると、「健康維持と増進のための商品・サービスに追加的支出をしてもよい」と考える場合の平均金額は、年収が高くなるほど増加していることが分かります。
政府統計の総合窓口(e-Stat)の『家計調査』では、健康保持用摂取品やスポーツクラブ使用料などは年間収入階級が高いほど支出金額が多い傾向にあるため、シニア層と同様に富裕層の健康意識も高いといえます。
出典:内閣府『令和3年版高齢社会白書』『第4回 新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査』/経済産業省『高齢化社会における健康ビジネス ポテンシャル調査(抜粋) 』/政府統計の総合窓口(e-Stat)『家計調査』
健康意識の高い富裕層・シニア層向けのイベント会場
富裕層・シニア層は健康管理に気を遣う方が多いため、マーケティング施策として、健康の維持・向上に関する情報や体験を提供できるイベントを開催することも有効です。
ここからは、健康意識の高い富裕層・シニア層に向けたイベント開催場所を紹介します。
百貨店のイベント会場
伊勢丹新宿本店
百貨店には富裕層・シニア層のお客さまも多いため、高い購買力が期待できるだけではなく、潜在的に健康に不安を抱えている層に対して効果的なアプローチが可能です。
体験型イベントや健康セミナー、サンプリングを通して、健康の維持・向上に役立つ商品・サービスをアピールできます。
スポーツジム・フィットネスクラブのイベント会場
スポーツジム・フィットネスクラブで開催するイベントでは、すでに健康管理に高い興味・関心を持つ顕在層へアプローチできるメリットがあります。
試供品を配布するサンプリングを行うことにより、効果的に自社商品・サービスをアピールしたり、スポーツジム・フィットネスクラブへの誘致・会員獲得につなげたりすることが可能です。
オンライン
オンラインを活用した自宅から参加可能なイベントは、コロナ禍でも安心して行えるため、より幅広い層へリーチできます。
オンラインイベントは、インターネット環境があればどこからでも参加できるのが強みです。時間や天候にも左右されないほか、開催にかかるコストを抑えられるメリットもあります。
総務省『令和3年版 情報通信白書』によると、最近は60~69歳のスマートフォン・タブレット利用率は73.4%と高いため、オンラインイベントでもシニア層の参加率も期待できます。
たとえば、年齢層の異なる富裕層にアプローチしたい場合、百貨店でのイベント開催と並行してオンラインイベントを開催するのも一つの方法です。
出典:『総務省 令和3年度情報通信白書』
健康意識の高い富裕層・シニア層向けのイベント例
健康意識の高い富裕層・シニア層へ向けてイベントを開催するメリットは、実際に商品・サービスを体験してもらうことで、リアルな体験を提供できることです。
ここからは、健康意識の高い富裕層・シニア層に向けて行うイベントの具体例を2つ紹介します。
①セミナーや健康チェックイベント
セミナーや健康チェックイベントの開催は、潜在層へのアプローチとして活用できます。
たとえば、スポーツジムへの誘致・会員獲得を目的としてイベントを開催する場合、“申し込み”“トライアル”“入会”という3つのステップを踏みます。しかし、ジムへの入会を検討している時点で、そのお客さまは顕在層へ分類されます。
イベントの開催では、現時点ではジムへの入会を考えていない潜在層を集客して顕在層へ育成する必要があります。
間口の広い健康チェックのイベントを行うことで、潜在層であるお客さまの健康に対する関心を高めて、集客、顕在層への育成へとつなげることが期待できます。
②健康商品のお試し会や販売イベント
健康意識が高い富裕層・シニア層へピンポイントにアプローチできるのが、健康器具や商品のお試し会、販売イベントです。
お試し会や販売イベントは、顧客ターゲットに対して直接的に訴求できるメリットがあります。対面して説明しながら商品を配布できるため、商品の魅力を実感していただけます。
オフラインのイベントとして開催する場合、富裕層・シニア層が集まる場所を選択することで、より効率的にアプローチできます。
▼イベマチでの販売イベント事例
百貨店でイベントを開催するメリット
健康意識が高い富裕層・シニア層のお客さまとリアルな接点を持つためには、百貨店でのイベント開催がおすすめです。ここでは、百貨店でイベントを行う2つのメリットを紹介します。
①認知度拡大・ブランディング
銀座三越 化粧品売場「健康・美容食品 定期購買会員の獲得」
百貨店には、施設そのものに高いブランド力があります。既存顧客のロイヤリティが高まる効果が期待できるだけではなく、自社のブランドイメージを上げることも可能です。
百貨店のコンプライアンス・品質管理基準は非常に厳しいことで知られています。そのため、百貨店でイベントを開催することができれば自社にとっての実績となります。さらに、それらを遵守している企業として認知され、百貨店以外でのイベントにも参加しやすくなります。
▼昨対比200%を達成した「株式会社office C」様の事例
②富裕層・シニア層との接点
一般的に、百貨店は立地がよく高い集客力があります。客層も富裕層・シニア層のお客さまが多いため、高い購買力が期待できます。百貨店でイベントを開催することにより、富裕層・シニア層と接点を持てることもメリットの一つです。
また、百貨店でのイベント開催はショールーミング型のビジネスモデルを持つ企業でも有効活用できます。興味がある方は、ぜひ以下の記事も参考にしてみてください。
▼ショールーミングとは? 実施するメリットやリテールテイメントと掛け合わせた事例を解説
百貨店でのイベント開催に興味がある方は、三越伊勢丹グループのイベント開催を支援する『イベマチ』へご相談ください。百貨店でのイベント開催に対するノウハウがなくても、体験会や会員獲得といったイベントの企画から開催まで手厚くサポートいたします。
さらに、イベント期間中に取得したお客さまの情報は持ち帰ることができるため、イベントに参加した富裕層・シニア層のお客さまと、引き続き関係を保つことが可能になります。
まとめ
この記事では、「富裕層の健康意識を知りたい」「富裕層顧客の獲得に有効なイベントを開催したい」という方に向け、以下のポイントを解説しました。
- 健康意識の高さと収入・年齢の関係
- 富裕層・シニア層向けのイベント会場例
- 健康意識の高い富裕層・シニア層に向けたイベント例
- 百貨店でイベントを開催するメリット
富裕層の顧客獲得は、企業が利益を上げるために欠かせない施策の一つです。
『イベマチ』では、富裕層・シニア層の顧客ターゲットとの重要な接点創出をサポートいたします。富裕層・シニア層の顧客獲得にお悩みの場合や百貨店でのイベント開催に興味がある場合は、お気軽にご相談ください。